ouroboros

makirak2010-03-19

いま、本を全然読みたくない。
他人の言葉を取り入れるのに、居心地の悪さを感じるのだ。

とかいっておいて、ここで他人の言葉↓



脱皮できない蛇は減びる。
意見を脱皮していくことをさまたげられた精神も同じことである。
それは精神であることをやめる。ニーチェ

90年代記憶ボックス

Forest for the Treesのことを思い出したら、
90年代の記憶ボックスを開けてしまったようで、
かつて好きだったものが甦ってきた。

小学生の頃、GunsNRosesに熱狂していた。
そのアルバム・カバーの影響もあって
Robert Williamsをはじめとするロウブラウアートを超クールだと思っていた。
ラットフィンクだとかジョー・コールマンとか。
特に、ゾンビ界のノーマン・ロックウェル(?)であるジョー・コールマン
その超スーパーリアリズムにオエッとなりながら
(だって、描き込まれた吹き出物を押したら、緑色の汁がビャッと飛び散る感じなんだもの!)
黙示録的なビジョンに暗い興奮を覚えていたものだ。
夢に出るくらい強烈だったのに目を逸らせなかった。
色々と画集だとか集めていたなあ。海外から通販したりしてさ。
不思議と、いつの間にか嗜好が変わってしまったけど。
手元にも残っていない。

そして、Jane's Addiction!
中学生だった私は、Perry Farellに、どうか私を養子にして欲しいと書いて
ファンレター?を送った。
毎日毎日聴いていたので、まだ歌詞をけっこう覚えている。
でもある日突然、自分の中で終わってしまった。
ミニマルテクノとか聴き出した頃かな。
なぜか、感情というものが直接表現されている音楽に対し、
強烈な嫌悪を覚え出したのだ。
無感情さもなくば快楽しかありえない、だとか考えていて、
アホなトランスの方がロックよりマシだと思っていた。
自分自身も、他者に感情をダイレクトに表現することへ嫌悪を感じていた、ような気がする。
小説を書き出した頃のはなしだ。


普段、昔を思い出すことが全くないけれど、
こうして忘れてしまった好きだったものに偶然触れると、
なんだか色々とリアルに甦ってくる。


最近、どんなものが好き?と言われても
なんだか上手く答えられない。
それは多分、昔のように、強烈に「これが最高!」と思うことが無くなったからだと思う。
子供の頃って、すごく保守的だからね。
今の方が自由に、さまざまな人、ものの良さを感じることが出来る気がするから
それは大人になってとても良かったことの一つです。