ミシェル・レリス

目黒のカフェで、何気なく手に取ったのが彼の日記だった。適当にページを開くと、前日わたしと友人が話していたことそのままが、書かれていた。そういう出来事に、意味を持たせるのが好きだ。(意味がある、ないという議論には興味がない・・・何もかもが主観でしか判断できないのだから。意味があると断定すれば妄信的だし、ないと言い切るのもナイーブすぎる)残念ながら非売品だったけど、そのうち手に入るだろう。そして、ミシェル・レリスにこれまで関心がなかったのが意外すぎる。知れば知るほど興味がわく。小学生の頃からの、シュルレアリストたちの呪縛は、一時的な強弱はあるにせよ、まだ解けない。オカルトの呪縛と同じように。「Surrealism & the Occult」という、大学の卒論に使った本を読み返してみる。平凡社のついったーによれば「幻のアフリカ」が5月にライブラリにはいるらしい。


 
できるだけたくさんの言語(死語にせよ現用語にせよ)を習得し、母語を二次的な地位に追いやり、国籍不明になるよう試みること。とはいってもヒューマニズムからではなく、これはもちろん敗北主義の精神による。  -ミシェル・レリス