7/19の日記

千葉の空とアムステルダムの空は全然違うんだ、空の写真ばかり撮っている。
台北バンコクを経由して約20時間、機内食は四回食べた。
持っていった二冊の本のうち、一冊は台北にいくまでに読んでしまい、
もう一冊のほうは、あまりにも面白く、重要だと思ったので途中で辞めた。
バンコクからアムステルダムまでの11時間半の間、
子供がずっと叫んでいて、それがまるでヒトラーの演説の物まねみたいで
(叫ぶように声を張り上げ、何事かと主張している、本当に皮肉ではなくて似ていた)
眠ることができなかった。だから子供が何故叫んでいるのか想像したりしていた。
多分オランダ語かな。
どうして彼はあんなに長時間、叫び続けなければいけなかったのだろう?
飛行機に興奮して、だったらいいな、と思った。悲しんでいたのでなければいい。

飛行機の中で、ウィリアム・ブレイク
「一粒の砂に世界を見る」という言葉の意味がはじめて分かった。
今まで、それはマクロとミクロコスモスのメタファーとしてだけ考えていたのだけれど、
そうではなかった。それは、世界の見え方の問題なんだ。
自分の視点次第で、一粒の砂にも世界を見ることができる。
価値あるもの/ないものなんて差異は、本当は存在しない。
価値がある/ないというフレームで考えている限り、どこにも価値あるものなんか見つからない。
世界は真に自分自身の投影で、自分は世界の投影だから。