あまりにも美しいものは

写真に残せない。自分の写真スキルの限界。美しいものは視ることと感じることしかできない。パリの自然博物館に行った。すごく美しい瞬間が沢山あって、涙が出た。頭を撫でてくれたり手を握ってくれる人がいて幸せだと思った。自分も誰かがどうしようもなく立ち尽くしてしまっていたら、手を握って頭を撫でようと思った。そうやって美しい何かを連鎖させていく。剥製の動物たちはある一定の方角へ向かって歩を進めていた。それは進化の方向なのかノアの箱船へと続く道なのか分からない。おおきな波が我々も含めて、すべてをなぎ倒そうとしているのかもしれない。自分が恐怖していることを恐れないでいよう、と思った。私はあまりにも小さく、大きな手に襟首を掴まれてどこかへ捨てられてしまうかもしれないけど、それでも意図を続けなければいけない、と思った。美しいなにかを連続させていこうという意図。

世界を、愛してる。嘘じゃないよ。