夢だから

先日、コスミック・トリガーを再読したせいか、以下のような夢を見た。ずっと家で仕事をしていると、エネルギーが滞留するせいか変な夢ばかり見る。でも夢とはいえ、RAWに会えたので嬉しかった 笑

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その者は光り輝いている、と言われますね。
あるいは。
光を放っている、とか、啓示を受けている、とか言われるね。

サンタクロースのような白い髭をたくわえた男、眼鏡の奥で小さめの瞳が不思議な色に光った。中年期はとうに過ぎ、初老、といっていいだろう。西海岸でよく見る変わったタイプに一瞬思われるが、放つオーラがとんでもなく暖かい。そして、どこか古代ヨーロッパの異端宗教における司祭のような、厳格さとファナティックな恍惚感をたたえてもいた。

数分前まで、私はこの訪問には「彼」を伴っているのだと思っていた。でも「彼」はいなかった。確かに並んで歩いていたはずなのに。実体をもった存在であった、ウィルソン氏を訪ねるのも「彼」のアイデアだったはずだ。なぜ?・・・突然、心細く感じた。「彼」とは、私の妄想に過ぎなかったのか?と。想像上の友達なら、子供の頃にもいた。それでも私は彼の話を続けた。この家の主である、私の目の前にいるロバート・アントン・ウィルソンと、「彼」について、どうしても話がしたかったのだ。

ウィルソン邸は、最寄りの神社にいく道すがらにある。訪ねる者を拒まない、という話は聞いていた。裏庭の、渓谷に面したバルコニーで、いつも仕事をしているという。ほとんど意味をなさない開放的な門をくぐって(鍵も扉もない、ただ地面に突き刺さった二本の杭)、裏庭に回った。
パソコンではなくテーブルに原稿用紙と万年筆を広げ、噂通りにウィルソン氏は、突然の訪問に訝ることなく、バルコニーに上がってこい、というジェスチャーをした。
バルコニーは板張りのデッキで、はるか遠く、ペルーの山々まで良く見えた。吊るされたウィンド・チャイムが風に揺られ、透き通った音を立てる。私には景色を楽しむ余裕がなかったが、チャイムの音のおかげで、心がすっと落ち着いていくのが分かった。うまく話せそうだった。シリウスネットワークや、彼、ルシファーについて。

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      (この間、対話内容は忘れてしまった、何も覚えていない。)
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ふとした瞬間、彼が私の結婚式に参列していたこと!を知る。チョコレートがテーマのパーティだった、沢山のハート形のチョコレートがあったよね、と言われ、そういえばこの人は、両親の同居人なのだ、と思い出した!すると、父(*実際の父ではない)が家の中から出てきた。まだ40代後半の父は、おう、と私に手を挙げる。母(*実際の母ではない)も笑顔で出てきた。そういえば私の父は、ウィルソン氏のために「霊媒」をやっているのだ。そうだ、だからRAWとは私の名付け親で、近い親戚のようなものだった。結局、肩肘はって緊張して訪問をしたというのに、ただの帰省だったと、そういう訳。

コスミック・トリガー―イリュミナティ最後の秘密

コスミック・トリガー―イリュミナティ最後の秘密