眠らせない街

眠れない。

眠らない街、という言い方があるけど(ニューヨークとかね)、グラナダは眠らせない街。人一倍(当社比)音にセンシティブだから、向かいの家の騒音ですぐに飛び起きてしまう。夜眠れないと嫌なので昼寝もしていなかったら、やつれてる、と言われた。沢山食べてるのだが。ある意味、眠ることができれば全てokなのだ、食べてなくても悲しくても。でも眠れないのは仕方ない。ハーブレメディを買ったり(カノコソウっていう植物の、クナイプから出てる)してみたんだけど、ウルサいのは仕方なく。薬局で睡眠薬くれっていったけど、医者の処方箋ないと駄目といわれた。(アブサン売ってるんだから睡眠薬くらいあるかと思った)

本とか読んでやり過ごす。
でも、これも全て良い想い出になるんだなーっておもうと、なんか全部okになる。別に旅先だけじゃなくて、いつでも最近はそう思う。全てはいつか過ぎる。楽しいことも苦しいことも全部、ずっとは続かない。ありがとう、かみさま。
読みかけは、チャック・パラニュークの「チョーク」とか、武田百合子の「富士日記」全三巻。富士日記は秀逸、幸せになる本。武田百合子ってすごくいい。気持ちの良いひと。チョークはやっと面白くなってきた、ようやく読み進むことができてきた。二ヶ月くらい放置してたから、すこしうれしい。

明日は、聖母被昇天の大祝日、という日らしい。
街は全部お休みの、機能不全になるって。
天気が良ければ、昔ロマたちが住んでいたというサクロモンテという山に遠足に行って、サンセットを見る予定。実現するかしら?
遠足も楽しみだけど、誰もいない街を歩くのは楽しそう。

ナルドの花のソリッドパフュームを買った。自然食品屋さんで、小さな素焼きの壷に入っているのを。モダンアルケミーのを使って以来、練り香水の方が好きになってきた。香りが優しいし、スプレーするより塗るってアクションのほうが、好きだ。モダンアルケミーのが終わったらどうしよう、って少し恐怖を覚える。もう残りすくない。

ちょっとショックなニュースが日本の友達から来た。彼女の身に関することなので詳しくは話すべきじゃないと思うけど、まったく他人事とは思えないような、それでいて当人のショックさたるや壮絶なもので思わず無言になってしまうような。できることを考える。
あしたも考える。考えることで、なにかをうみだしたいとおもう。